外貨建て保険の苦情が殺到している件
いつもありがとうございます。FPよこやまです。
今日はこんな記事を元に話していこうと思います。
「外貨建て保険」苦情6年で4倍 リスク開示不十分:産経新聞
最近の話題でいえば、かんぽ生命が契約者に対して不利益を与える契約をしてきた、件数が18万件にも及ぶ、ということが取りざたされていますが、別の角度から保険のことについてお話します。
銀行窓販の「説明不十分」
皆さん、銀行の窓口で金融商品の提案を受けたことはありませんか?
銀行の収入は、金利以外に大きなものでいうと、金融商品を販売した際の手数料になります。
定期預金の満期や、ある程度まとまった金額が銀行に入ってきた際には多くの方が提案を受けると思います。
「預金しててもお金が増えないので、しっかり運用しませんか?」と、、、
そこで提案されるのは、外貨預金、投資信託、そして保険です。
これらの中で、圧倒的に販売しやすいのが保険になります!
なじみがあるのでしょうか、投資信託や外貨預金に比べると消費者のハードルが下がりますし、なぜか安心して加入しますww
現状、円建ての保険にお金を入れて打てもほとんど増えないため、外貨建ての保険の提案が多くみられますが、説明に関しては不十分なことが多いと聞いています。
そもそもお金を預けに来ている人に販売する弊害
銀行にお金を預ける=減らない
ということを考えて、利用者はお金を預けに来ているため、保険だから安心して、減る可能性があることの認識が疎かになっています。
恐らく窓口での販売時にも説明はしているとは思いますが、正しい認識ができていない方が大半だという認識を受けます。
そのなかで、大した説明をせずに、説明文を読み上げるだけの契約を進められると、認識不足になるのは当然です。
外貨建ての保険のリスクとは
リスクとして考えられるのは、
・為替リスク
・市場価格調整
・解約控除率
などが考えられます。
為替リスクは、日本円→米ドル→日本円というようなルートを通る中で、そのタイミングでのレートが適用されるので、変動するリスクはあるというもの。
1ドル=120円で購入したものが、1ドル=100円の時に円に戻したら当然元値を下回りますよね。
市場価格調整は、債券などを購入している場合、市場金利に影響して増えたり減ったりするもの。(ややこしいので割愛します!)
解約控除率っていうのは、短期解約をしたらいわゆる違約金みたいなものが発生するよーってやつですね。
これらのリスクで構成されているものは、その理解若しくは、担当者の適切な知識、アドバイスをその都度提供できる環境にないと、いけないと考えます。
タイミングによっては解約しないほうがいい
保険に関してはどうしても初めの数年は元本割れするリスクが大きかったり、為替レートによってはそのタイミングを避けたほうがいいことがあります。
しかし、お客さんと銀行という関係では信頼関係を築くのは難しいため、適切なアドバイスが刺さらない可能性が高いと考えます。
基本的に銀行の担当者は定期的に変わってしまうため、加入するときに担当者を信頼することができたとしても、一方的に関係が破綻するといっても過言ではありません。
結果として、契約をする人が、事故の責任をもって判断するしかない。ってことですね!!
自分で理解できないものは買わない!!
何かを買う際の鉄則ですよね。
ちゃんと理解して、リスクなども踏まえたうえで契約をすべきです。
記事の苦情を言っている人にも責任の一部があると思います。
しかし、多くの方が契約をして数か月経ったら内容なんて忘れちゃいます。
それを何度も何度も聞きなおして、確認できる環境はものすごく大事だと思いますし、なんの目的で契約しているかの確認もすべきです。
それができないなら、買っちゃいけないし、売っちゃダメですよ^^
結論=銀行には近寄らない ってことですね^^