認知症の方への声掛け

ネットで見つけた良記事です!!

こんばんは!

廿日市のリハビリ特化型デイサービス、かえる+チェンジの上野です。

今日はネットで見つけた良い記事なのでシェアです^^

「忘れてくださる力」も借りて何度も声かけを

――「寄り添う」ことを基本として、実際にトイレや入浴に行ってもらうにはどうしたらいいのでしょうか?

介護のヒントになる声かけ例がたくさん。北原さんの著書『女優が実践した 介護が変わる魔法の声かけ』より<クリックして拡大>

介護のヒントになる声かけ例がたくさん。北原さんの著書『女優が実践した 介護が変わる魔法の声かけ』より<クリックして拡大>

それはもう、声かけをあの手この手で工夫します(笑)。例えば、何時間もおトイレに行って下さらない利用者さんの場合は、2メートルぐらい離れたところから、「●●さん、●●さん」って、手招きをしてみました。人って、手招きされると、腰がフッと少し浮くんですよね。「俺?」って言うので、「そうなんです、●●さん、ちょっとお手伝いしていただけませんか? 女の私では物が動かせなくて。●●さんの力をどうしてもお借りしたいんです、お願いします」って。

人はこんなふうにお願いされたら、「しょうがないな、やってやるか」って思ってくれたりします。それで、一緒に廊下を歩き始めたら、「あれ、こんなところにトイレがありますね、ついでだから寄って行っちゃいますか?」って。こんなことで行ってくださるかしら、と心配になりますが、案外すんなりと行ってくださることが多いです。

また、かつてピアノの先生だったという利用者さんで、なかなか入浴してくださらない方がいらっしゃいました。でも、音楽はお好きで、お好みの音楽がかかると、楽しそうにされています。それで、お好きな音楽をかけながら、私もリズムをとって、手を差し出します。すると、手を握ってくださる。椅子から立ち上がるように促して、いっしょに歩いて、お風呂場までお連れしたこともあります。

――そういう手法は、すべてご自分で考えるのですか?
自分で考えたり、ほかの方に教えてもらったり。スタッフはみんなそれぞれ、自分なりの声かけの方法を持っていましたね。また、ミーティングでみんなで考えて知恵を絞ることもありました。

今紹介したような声かけも、昨日はOKだったけれど、今日はだめってこともありますし、今はだめだけれど、あとでもう一回お声がけしたらOK、ということもあります。だから、いちいち落ち込んだりしないで、根気よく回数を重ねることが大切ですね。何度も同じことをお伝えするわけですけれど、利用者さんによっては「忘れてくださる力」をお借りして、繰り返し対応しています(笑)。

<今回のまとめ>

北原さんが考える「いい声かけができる介護職員」とは

・利用者の気持ちに寄り添うことが基本
・利用者の気持ちが切り替わるような声かけや行動を自分なりにいくつも考える
・利用者の「忘れてくださる力」も借り、ひるまず何度も声をかける

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