かんぽ生命の不正契約問題から見る、保険の闇を考える、、、

いつもありがとうございます。FPよこやまです。
最近話題になってるかんぽ生命ですが、これによって保険業界の営業のあり方が問われてきています。
今回はなぜんこんなことが起こったのか、この問題はかんぽ生命のみのもんだいなのか、お話していこうと思います。

今回起こった問題とは

今回話題になっている問題とは、
1.既存契約保険の解約新規によって保障内容や契約返戻金の改悪
2.解約新規をするために既存契約と新規契約を2重契約させて、保険料を余計に払わせる
3.解約新規をするために既存契約を解約させて一定期間を空けて新規契約を結ぶ→無保険機関が発生し、その間の保障がない、再度契約するときに病歴がついていた場合、保険に入れない状態になってしまっていた。
4.これらの、被保険者にとって最悪と言える契約が、27%以上:4人に1人以上に発生(2018年11月調べ)

一つずつ解説をしていきますね。

既存契約の解約新規によって、契約内容の改悪について

保険の成績に関して言うと、新規契約が取れてなんぼの世界です。
特にかんぽ生命のニュースを見ていると、契約を取ってこれない人は人間として取り扱われないような評価をされ、常に昭和スタイルでガンガンノルマを課せていたようです。
新規契約をするにはどうしたらいいのか、普通の人は新規開拓をして新たなお客さんを見つけてくることを考えますよね?

彼らがやってきたことは、既存のお客さんの保険を解約させて、新規契約をさせるといったことです。やばいっす、天才的ひらめきですww
つまり信用構築されているお客さんを狩っていくわけですね、、、

ちなみに、保険会社では一般的に解約に関するルールが敷かれています。その一つが短期解約の禁止です。

短期解約は保険会社によってルールが異なるそうですが、2~4年以内に解約されると、契約を取ってきた担当者にペナルティが入るそうです。
つまり、保険会社からもらったお金を返せって請求が来るってことですね。
なので、解約させられるのは、2~4年が経過した保険を狙って営業をかけていたそうです、、、

更に言うと、保険の担当者に入ってくる報酬も1年目が多く2年目から下がってしまうため、担当者にお金が入るって観点からも、新規契約を取り続けたほうがおいしいですよね。

新規契約と解約する契約を2重にする=保険料がダブる
解約させ、一定期間寝かせて新規契約=無保険機関が発生

解約新規をするためにルールが定められているそうです。これは同じ保険会社間での乗り換えを防ぐためのルールですが、それに抵触しないように頑張っていたそうです。
つまり、お客さんが割を食っていたことになります。

結果として起こっていたのは保険料の2重払いと、無保険の期間の発生です。
2重払いは単純に保険期間をダブらせて、乗り換え禁止規定の停職回避をします。つまり、一定期間契約者が保険料を2倍以上払うことになりますよね。

解約して放置→新契約だと、数か月間保険が無い状態になります。つまりそのタイミングで保険の支払事由(病気、けがなど)が発生した場合、お金が給付されません。
さらには、病歴が付いた場合、新たな保険にも入れないってことになるため、Bの保険に入れず、Aの保険も解約しちゃったwwってことになりませません。

かんぽ生命ではこのような契約が4人に1人以上の割合で行われていた

こういう事態になるから乗り換えするとデメリットが発生するよねーだから同社乗り換えはさせないようにしてねーって規定を設けているのに、保険の担当者は自分の利益を優先して、お客さんにリスクを背負わせていたんです。

え?鬼畜の所業ですか?
ほんとに人間のやることですか?って思うわけです。
もちろん、そんなことをしない保険の担当者もたくさんいますし、ぼくが本当に尊敬する一流の保険マンの方や、僕自身もこんなことは絶対にしません。

ですが、かんぽ生命のみならず、多くの生命保険会社がこのルールを適用しているみたいです。よって、保険業界全体で問題視されています。

まとめ

今回は特に高齢者がターゲットになっていたと発表されていますが、僕のお客さんでも(30~40代の層)結構な割合で、ごみのような保険に解約新規を勧められていました。
ちゃんと聞いてくれてるので、すべて突っぱねるように助言ができましたが、高齢者だとそうはいきません。
郵政民営化する以前の信頼を多大に寄せているため、かんぽの看板があるだけで信頼をしてしまっています。

その信頼を見事に裏切ったわけですが、どうせかんぽはまたやります。
体質なんて、ルールを抜本的に変えないと絶対に変わりませんし、担当者には即刻保険募集人の廃業をさせるべきだと思います。

このような考え方をする営業マンは少なからず金融業界にはびこっています。
僕のお客さんには、金融業の人たちには近づかないほうがいいですよ、、って言ってます。
でも、どうしても必要なタイミングがあるので、信頼できる第三者に判断を仰いでください。

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