医薬品に関する不都合な真実

いつもありがとうございます。FPよこやまです。
皆さん知っていますか?
ドラッグストアに置いてある医薬品と同効果、同名の薬が病院で購入できるということを。

現在日本という国の社会保障費は国家予算の33%にのぼると、言われています。
少子高齢化によって、高齢者は3割負担から1割負担の減り、介護保障を受給開始したり、高齢者が増えるに伴って、社会保障費は増額していく傾向にあります。

日本としても、増加の一途をたどる社会保障費を何とか抑えようとしてはいますが、なかなかうまくいってはいません。

そのうちの一つとして挙げられるのが、医薬品に関して、です。

多くの方が同じ薬をもらうなら病院で処方してもらった方が安くつく、という認識を持ってしまっているからです。

実は必ずしもそうとは言い切れません。

イメージしやすい例だと、ロキソニンSや、ガスター10、アレグラなどの医薬品です。

全てがこれに当てはまるわけではないですが、例えばロキソニンSで考えてみましょう。

メーカー小売価格は12錠で700円前後になります。

では、処方してもらった費用と比較してどうなのか。
医薬品の単価は政府が定めていて、ロキソニンだと1錠:15円程度になります。

つまり、12錠だと180円。さらに3割負担なので54円という激安価格で購入できるわけです。

ただ、薬をもらうだけならそうなんですが、医師による診察、処方というものにも医療行為として費用が発生してくるわけです。

これらを合わせると3500円ほど医療費としてかかってきます。
3割負担で計算すると1050円になるわけです。

結果的にドラッグストアで市販薬を買ったら、700円。
医療機関で処方を受けて購入した場合は1050円かかってしまうわけですね。

これだと、市販薬の方が安くなっちゃうんです。

ですが、これを3セット買った場合どうでしょうか。
市販薬は700円×3で2100円
処方してもらった場合は1050円+150×3セット=1500円
となって、処方をしてもらった方が安くなってしまいます。

国としては、市販薬で買ってもらった方が社会保障費の抑制になるので、できる限り市販薬を購入してもらいたい。
しかし、量によっては病院から処方された方が安くつく。

という結果になってしまうんです。

なんとも嘆かわしいですww

単純に個人に対してアドバイスをするなら、使用頻度の低い常備薬としての効果が低い医薬品に関しては、ドラッグストア。

常備薬としての効果が高い(=まとめ買いの効果が大きい)ものに関しては、あえて病院で処方してもらった方が安くつく、ということになってしまいます。

国としては、できる限り医療費を抑えたいとは思いますが、このような仕組みになっている以上、うまいこと活用されちゃいますよねww

皆さんも、自分にとって何が一番いいのか、考えながら医薬品の購入をしましょうね^^

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